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未経験からのカウンセラー転職を解説!

昨今、うつや統合失調症といった心の病について、頻繁にメディアでも取り上げられています。ストレスの多い現代社会で、心理的支援が急務になっています。国の対策として、労働安全衛生法におけるストレスチェックを制度化するなど働く人のメンタルヘルス対策を推進していることや、「公認心理師」の資格制度を開始する予定である事があげられます。心理的援助を行う「カウンセラー」の役割がより重要になってきていえるでしょう!

カウンセラーとは?

カウンセラーとは、悩みを抱えて相談してきた人の心の支援をするお仕事です。

カウンセリング

心理的相談に応じて、その人の心の悩みに最もふさわしい解決を心理的に支援することです。

心理的援助とは……

悩みは問題を抱える相談者にとって、最良の解決策を相談者自身に見つけてもらう、気づいてもらうことがカウンセラーにとって何より重要です。
問題を解決するために「医療行為」を行う場合は、精神科医や心療内科医と連携し、時にはご家族や関わりのある環境の方とも面接を行って、専門的な知識・技術を用いて心の悩みをサポートします。

カウンセラーの活躍分野による仕事内容

カウンセラーは、様々な分野で活躍しています。どのような仕事をしているか、分野ごとに見ていきましょう。

教育分野

教育というと、スクールカウンセラーや学校の相談室の先生といったイメージを思い浮かべるのではないでしょうか!
発達・学業・生活面で生徒やその保護者の相談に応じます。カウンセラーとして、様々な事情で不登校になったり、集団に馴染めなかったりする生徒やその家族のカウンセリングを行って、時には教師へのコンサルテーションをすることで、問題解決の心理的援助をします。
各教育機関・教育員会でも活躍し、必要に応じて他機関との橋渡し役も担います。法務省関係機関でも、少年事件や家事事件において、集団療法や矯正に向けた心理面接を通して、社会的処遇を決定する調査官としての役割を担います。

医療・保健・福祉分野

心の問題で不適応に陥っている方が、心のケアをするだけの場ではありません。
病気やけがをしている方にも、心理相談を行います。病院などの医療の場では、がん患者、身体疾患を患っている方の心理ケア・緩和ケア等の心理療法を行うことで、心の負担や悩みに寄り添うことで援助していく事も大切なのです。
その他、何らかの依存症の治療の為、引きこもりの家族の相談や乳幼児の発達相談など多岐にわたって、心の支援をしていきます。
日々のニュースで、虐待やDVに関わる事件を目るにすることも少なくありません。
児童相談所や女性相談センター・福祉施設等にて、虐待やDV被害を克服するための相談や、非行に関する相談、子育て支援、障害のある方の相談や療育・その支援を行っていきます。福祉に関する幅広い領域で、心理的な援助が必要とされ、カウンセラーが活躍しています。

労働・産業分野

産業カウンセラー・キャリアカウンセラーとして、また外部EAP(従業員支援プログラム)機関の相談員を思い浮かべるのではないでしょうか!
』働く人たちが抱える問題を自ら解決できるよう、心理的手法にて援助を行うサポーター的役割を担っています。
最近は、厚生労働省による「メンタルヘルス対策支援事業」を推進していることもあり、職業生活の遂行や適性をめぐって、悩みを抱え働いている人の面接や職場内へのコンサルテーションを行っていく事が求められています。
特に臨床心理士会では、日本経団連等と提携を行いメンタルヘルス対策を進めています。

仕事内容

具体的なカウンセラーのお仕事について、日本で認知度が高い臨床心理士のお仕事内容を基に見てみましょう!

臨床心理査定

「査定」とは、悩みを持つ相談者の立場による、相談者の特徴を評価する専門行為に主眼がおかれ、種々の心理テストや観察面接を通じて、自己理解や問題点の所在を明らかにすることを言います。
その為、医者の立場から問題を判断をする「診断」とは異なります。
相談者の抱える問題・悩みの状況などを、どのような方法で援助していくかどうかを心理アセスメントで明らかにしていく必要性があり、心理審査技法や面接査定に精通していることが求められます。
査定によっては、さらには各専門家とも連携をし解決の糸口を探していく事も大切です。

心理面接

カウンセラーと相談者との人間関係が構築される過程であり、悩みや問題克服のための共感や、理解、納得、再生等の心情が生まれる貴重な心的空間です。
精神分析や、行動療法・集団心理療法といった心理学的技法を用いて、相談者の特性を把握し心理的な問題の克服や困難の軽減に向けて支援する、カウンセラーの中心的な仕事内容と言えるでしょう。
相談者の様々な問題に対して、的確な対応力と処置能力、そして心の支援に向き合う忍耐力が求められます。

臨床心理的地域援助・研究活動

心の悩みの解決のためには、個人だけではなく、その人を囲む地域住民や学校・職場に所属する人々の心の健康や環境への支援活動を行うことも重要なお仕事です。
個人のプライバシーに配慮しながらも、コミュニティ全体を考慮した心の情報整理や関係調整をする、コンサルテーションも仕事の一つです。
自らの援助技法や査定技法を確実なものにしていくために、カウンセラーは、日々研究や調査を行っていかなければなりません。
こういった援助活動や研究活動自体が、信頼のあるカウンセラーとして、地位を着実に築いていく事に通じていきます!

カウンセラーに必要なスキル・身につけられるスキルとは?

相談者に対して、心に寄り添うのか、問題を解決するためにはカウンセラーになるための素質について考えてみましょう。

広い視野で柔軟性がある

悩みや問題点には、理由と目的があります。固定概念などにとらわれない客観的な視点で、その相談者の背景・関係性を査定し、相談者にとって最良の解決方法を援助していく柔軟性が必要です。

謙虚さと共感性

カウンセリング・面接の場で、相談者の個人の秘密を教えてもらうことは支援のために必要なことではありますが、カウンセラーに話すことによる心の傷付きにまで配慮しなければなりません。
心の問題を解決するために相談者から状況を聞、悩みや苦しみ、怒りを謙虚に受け止め、寄り添い共感することが大切になります。客観的に判断するスキルが磨かれるでしょう!

傾聴力と忍耐力

相談に対する解決策は、すでにどうしたら良いか相談者本人に用意されている場合があります。
その悩みの元になっている心のからくりに、相談者本人が、気づいていなければ、納得のいく解決にたどり着けません。
時には、大変長い時間が必要になりますので、焦ることなく心の声に寄り添い待つ忍耐力がなくてはなりませんし、カウンセラーとして身につくスキルの1つと言えます。

未経験でもなれるのか

カウンセラーとは、具体的な資格がなくてもできる職業ではあります。
ただし、心理的療法に精通していることは必須と言えるでしょう。心理系の通信教育を修了することで、知識だけでなく資格を得らる場合もあります。まずは知識の習得をすることで、信頼のあるカウンセラーの道をひかられるのが良いのではないでしょうか。
各機関や制度に精通する知識も必要です。
相談者の悩みによっては、家族だけではなく周囲の環境・地域住民の協力・医学的処置が必要な場合があります。治療方法を多方面から検討する能力として、人脈の広さもカウンセラーとして武器になるでしょう!各機関や制度に敏感になることが重要です。

資格について

カウンセラーは、有資格者じゃなくてもできる職業ではありますが、心理学に精通していることが何より重要です。心理学的療法に精通した証として、カウンセラーの資格は、どのような物があるか見ていきましょう。

臨床心理士

一番認知度が高く、カウンセラーの資格の中で、一度は取得を考える方は多いのではないでしょうか!
日本臨床心理士資格認定協会が認定する民間の資格で、受験資格として4年制大学を卒業し、協会指定の大学院を修了する必要があります。
さらに、筆記試験と口述面接をクリアしなければなりせんし、5年更新の資格である為、研修を受け知識を磨かなければなりません。ただ、保持者は公的機関のカウンセラーとなることができ、活躍の場が広がります。

産業カウンセラー

心理系の大学や大学院を修了していない方でも、20才以上で、産業カウンセラー養成講座を修了していることで受験資格を満たします。その後、学科と実技試験を受け、合格すれば産業カウンセラーとなります。
メンタルヘルス対策やキャリア開発の支援、職業における人間関係の開発による支援を行う専門家です。

公認心理師

平成27年9月9日に議員立法で設立され平成30年までに試験が始まる予定の、心理系の国家資格です。
試験要項を確認すると、心理系の大学を卒業し、大学院で公認心理師となる為の課目を修了した者や、それに準ずると認められた者が受験資格を有するとされています。
その為、社会人から資格取得する場合は、経済面と時間面でハードなものになるかと思われます。国家資格としては、国のお墨付きですし最新の資格という事でピックアップしました。

カウンセラーに向いている人

カウンセラーを仕事とする場合の心構えをみてみましょう。

人の心に向き合う冷静な判断力のある人

なぜカウンセラーを仕事にしたいのかを、しっかり見極めてい行かなければなりません。
心という見えない問題の解決・支援を行うため、固定概念に縛られず相談者を客観的に判断できる方がベストと言えるでしょう!
ブレのない安定的な心理的援助を行うためにも、冷静さは何より重要です。

何よりも大切な根気強さ!

心の在り方ついては、そもそも人ぞれぞれでその時代や環境によって日々左右されます。
最善の解決策は何か、そして心の病に、相談者と向き合うという根気強さが必要です!
相談者とのカウンセリングを通して、問題点を見つけ出し、心理的解決の援助を行うことを、双方で粘り強く行うことで信頼のあるカウンセラーとして活躍されるのではないでしょうか。

日々学ぶ姿勢を持っている人!

十人十色という言葉あるように、悩みに対する最善の療法は人それぞれです。
相談者でも気づくことができなかった根本の悩みや問題を見つけ出すことも、心理的技法や療法に精通していなければできません。
環境や世の中も日々変化していく中、タイミング毎の最良の心理的支援見出していくために、日々勉強・研究をしていく謙虚な姿勢が何よりも必要になります。

カウンセラーとして気を付ける事!

カウンセラーとして職業に就く際には特殊な職業であるゆえに気をつけるべきことがいくつかあります。
事前に知っておくのに越したことはないのでしっかり読んで理解を深めてください!

何より客観性と覚悟が必要です。

固定概念に縛られたり、主観的に判断することは、相談者にとっての最良の解決策を閉ざしてしまう原因になります。
そのことは、相談者を不安させるばかりか、相談者の状況をさらに悪化させるかもしれません。
心に寄り添い援助をするということは、人の生活・命にもかかわる場合もあることを認識し、覚悟して取り組む必要があります。

自己は相手を理解する道具であるという仕事人気質と常識人としての品格!

クライエントのプライバシーに立ち入ることは、相談者を傷つけることがあるかもしれません。
客観的な視点で適切な対応を取る上で、相談者との心の適度な距離の取り方は難しいものでありますが、重要です。カウンセラーは、相談者にとって最良の心理的援助を安定して行えるよう、自らの役割はあくまで相談者の問題解決の道具であるという自覚と品格が求められるため、オンオフをしっかりつけられるよう気を付けなければなりません。
また、常識人であることが求められるため、自己の人間力を高めていく事が必要でしょう。

まとめ

心理学やそれに基づく知識や技術を用いて人の心の問題にアプローチをするカウンセラーは、関わる人に直接的に影響を与える「心のエキスパート」と言えるでしょう。
多種多様な考えを尊重し共有しながら、相談者の自己実現を支援するという、直接的に影響を与えられるという点でやりががあるだけに、それだけ責任の重いお仕事です。
カウンセラーは、直接的に人を助け、さらに自己の人間力を磨いていける他にはないやりがちのあるお仕事です。ぜひ、挑戦してはいかがでしょうか!

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