キャッシュレス化がどんどん進んでいく日本の中で、クレジットカード、コード決済サービス、Apple PayやGoogle Payなどのスマホ決済サービス、などをこれから積極的に使っていく方も多いでしょう。
そこで
・Apple Payとはどんなサービス?
・Apple Payの使い方は?
・Apple Payに登録できるカードは?
など、使いはじめる前にわからないことが多く不安もあるかもしれません。
そこで、今回はApple Payの使い方や設定方法、使えるお店、登録できるカードなど、細かい部分まで詳しく解説していきます。
目次
Apple Payとは?
Apple Payは「Apple製の対応デバイスで使えるスマホ決済サービス」です。
Apple Payが使えるデバイス
- Face ID 搭載モデルの iPhone
- Touch ID 搭載モデルの iPhone (iPhone 5s を除く)
- Face ID 搭載モデルの iPad Pro、iPad Air、iPad、iPad mini
- Touch ID 搭載モデルの iPad Pro、iPad Air、iPad、iPad mini
- Apple Watch Series 1 および 2 以降
- Apple Watch (第1世代)
公式サイトにはこのように記載がありますが、もっとも利用頻度の高い、店舗と交通機関(Suica)が使えるデバイスは、iPhone 7/7 Plus以降のiPhoneとiPhone 5以降とペアリングしたApple Watch Series 2以降のApple Watchとなります。
その他の古いモデルやiPadなどは、ネット決済などの限定された場所でのみ利用可能となるので注意が必要です。
製品 | 交通機関 | 店舗 | app内 | Web上 | |
---|---|---|---|---|---|
iPhone | iPhone 11 Pro、iPhone 11、iPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XR、iPhone X、iPhone 8、iPhone 8 Plus、日本国内で販売されたiPhone 7とiPhone 7 Plus | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
iPhone 6s、iPhone 6s Plus、iPhone 6、iPhone 6 Plus、iPhone SE | × | × | ◯ | ◯ | |
上記以前のモデル | × | × | × | × | |
Apple Watch | Apple Watch Series 5、Apple Watch Series 4、Apple Watch Series 3、日本国内で販売されたApple Watch Series 2 | ◯ | ◯ | ◯ | × |
Apple Watch Series 1とApple Watch(第1世代) | × | × | ◯ | × | |
iPad | iPad(第7世代)、iPad(第6世代)、iPad Pro、iPad(第5世代)、iPad Air 2、iPad mini(第5世代)、iPad mini 4、iPad mini 3 | × | × | ◯ | ◯ |
上記以前のモデル | × | × | × | × | |
Mac | 2012年以降に発売されたMacのモデル | × | × | × | ◯ |
上記以前のモデル | × | × | × | × |
支払い方法はiD・QUICPay・Suica
Apple Pay初心者の方が間違えやすいのは、「Apple Pay」が使える店で「Apple Pay」と店員に伝えて支払うと思ってしまっていることです。
実際の店舗では、「iD」・「QUICPay」・「Suica」のいずれかで支払うことになります。すなわち、それらいずれかの支払い方法に対応している店舗がApple Payが使えるお店となります。
どの支払い方法になるかは登録する決済手段による
上記の3つの支払い方法のどれになるかは、登録した決済手段ごとに決まっています。
Suicaを登録していれば当然Suicaですが、クレジットカードはカードごとに異なります。例えば三井住友カード、イオンカード、dカードなどはiD決済ですが、楽天カード、JCBカード、オリコカードなどはQUICPayとなります。
またANAカードでも、ANA VISAとANA マスターカードはiDですが、ANA JCBとANAアメックスはQUICPay、ANAダイナースは未対応など、国際ブランドによって異なる場合もあります。
Apple Payのメリット
Apple Payの主なメリットは、下記5点です。
- 複数の決済方法を一括管理
- 高いセキュリティでプライバシーを守る
- 利用停止が素早くできる
- クレジットカードでSuicaチャージが可能に
- 決済サービスと連動したキャンペーンが豊富
複数の決済方法を一括管理
キャッシュレス決済が普及してきた昨今ですが、それぞれの決済会社からキャンペーンが展開されており、店舗ごとにお得な決済方法がことなります。そのため、複数の決済方法を使い分ける必要が出てきました。
しかし、決済方法が増えた分だけ、決済ようのカードなどが増えてしまうと管理が難しく、安全面にも不安が出てきます。
Apple Payなら複数の決済方法をiPhone1台に格納できるので、お得でスタイリッシュな支払いを可能にしてくれます。
高いセキュリティでプライバシーを守る
Apple Payに登録されたカード情報などは、実際の決済時には使われず、デバイス固有の番号と独自の取引コードを使用します。
そのため、複数の店舗にカード番号などが共有されて漏洩のリスクを増やす必要がなくなります。
利用停止が素早くできる
とはいえ、iPhoneなどのデバイスを自体を紛失してしまった場合には、不正利用に不安が出てきます。
そのような場合でも、他のデバイスからApple ID のアカウントページへアクセスすればすぐに利用停止が可能です。
クレジットカードなどのオペレーターに繋いで、事情を説明してからの停止するパターンよりも、圧倒的にスピーディーに対策が可能です。
クレジットカードでSuicaチャージが可能に
Suicaにクレジットカードチャージするためには、ビューカードを利用するか、定期券購入時に同時チャージするか、年会費のかかるモバイルSuica(2020年2月26日より無料)に登録して行うか、の3つしかありません。
Apple Payなら年会費無料で簡単にSuicaへのクレジットカードチャージが可能になります。
※モバイルSuicaは、2020年2月26日より年会費が無料になります。
決済サービスと連動したキャンペーンが豊富
クレジットカード会社各社では、Apple Payと連動したキャンペーンを随時実施しています。
例えば、Apple Payの新規登録&利用でもれなく2,000円分が無料になる三井住友カードやApple Pay(スマホのQUICPay)利用で20%キャッシュバックのJCBカードなどがあります。
Apple Payのデメリット
Apple Payの主なデメリットは、下記3点です。
- 電源が切れると使えない
- VISAブランドはネット決済・Suicaチャージができない
- クレジットカードの特約店などの対象外になる場合もある
電源が切れると使えない
Apple Payはネットワークにつながっていない状態でつかえますが、電源が切れていると基本的に使えません。そのため、Suicaなどで改札内に入り、電車に乗っている間に電源が切れてしまうと、駅員さんに対応してもらわないと出られなくなってしまいます。
バッテリーの駆動時間も長くなってきているので、特に大きな弊害にはなりませんが、電源が切れている状態でもある程度は利用できるGoogle Payには劣る部分となります。
VISAブランドはネット決済・Suicaチャージができない
Apple Payに登録しているクレジットカードがVISAブランドの場合、インターネット決済には利用できません。
Suicaチャージやアプリ内決済を含めたインターネット決済を利用する場合は、MasterCard・JCB・アメックスブランドのクレジットカードである必要があります。
クレジットカードの特約店などの対象外になる場合もある
各クレジットカードにはポイントUPや割引などが受けられる優待店舗がありますが、一部のクレジットカードではApple Pay経由での決済は対象外となる場合があります。
例えばJALカードの場合、ENEOSやロイヤルホスト などの一部を除く特約店では、Apple Payによる決済はマイル積算の対象外としています。
Apple Pay対応カードまとめ
Apple Payにはクレジットカードだけでなく、デビットカードやプリペイドカード、電子マネーなどが登録可能です。
クレジットカード | 使える | 9割近いクレジットカード |
---|---|---|
使えない | ダイナースクラブなどの一部のクレジットカード | |
デビットカード | 使える | みずほ銀行のSmart Debit |
使えない | その他のデビットカード | |
プリペイドカード | 使える | auWALLET、ソフトバンクカード、dカードプリペイド、ANA VISAプリペイドカードなど |
使えない | Kyash、バンドルカード、LINE Payカード | |
交通系電子マネー | 使える | Suica |
使えない | PASMO、ICOCA、TOICA、manaca、PiTaPa、Kitaka、nimoca、はやかけん、SUGOCAなど | |
電子マネー | 使える | – |
使えない | WAON、nanaco、楽天Edyなど | |
コード決済 | 使える | メルペイ |
使えない | PayPay、d払い、楽天ペイ、LINE Pay、au PAY、Origami Pay、ゆうちょPayなど |
Apple Payに登録できるクレジットカード
Apple Payにはクレジットカードの9割近くが登録可能となっているため、ほとんどのクレジットカードがApple Payに登録して使えます。それぞれのクレジットカードのHPに使えるかどうかは記載されているので、確認してみましょう。
デビットカードみずほ銀行のSmart Debitのみ
Apple Payに登録できるデビットカードは、みずほ銀行のSmart Debitのみとなっています。
三菱UFJ VISAデビットやSMBCデビット、楽天銀行デビットカードをはじめとする、その他すべてのデビットカードが2019年11月現在は未対応となっています。
プリペイドカードはauWALLETやdカードプリペイドに対応
Apple Payに登録できるプリペイドカードは、auWALLETやソフトバンクカード、dカードプリペイドなどとなっています。
Kyashやバンドルカードなどは未対応
Kyashやバンドルカードなどのバーチャルプリペイドカードや、LINE PayカードなどはApple Payに登録して使うことはできません。
交通系電子マネーはSuicaだけ対応
電子マネーでApple Payに対応しているのはSuicaのみとなります。
PASMOをはじめ、ICOCA、TOICA、manaca、PiTaPaなど、その他すべての電子マネーがApple Payに登録して利用できません。
WAON・nanaco・楽天Edyなどの電子マネーは未対応
電子マネーで対応しているのは、交通系電子マネーのSuicaのみで、WAON・nanaco・楽天Edyなどの主要電子マネーはApple Payに登録して使うことができません。
コード決済はメルペイのみ
コード決済サービスでApple Payに登録できるのはメルペイのみとなっています。
PayPay・d払い・楽天ペイ・au PAY、LINE Payなどのコード決済サービスはApple Payに登録して使うことができません。
Apple Payが使えるお店
Apple Payが使えるお店は、Suicaが使えるお店・iDが使えるお店・QUICPayが使えるお店となります。具体的には店頭に上記のいずれかのマークがある店舗がApple Payが使えるお店となります。
Apple Payの店舗での使い方
先述しましたが、店舗では「Apple Payで支払います」と伝えても対応できません。支払い方法はSuica・iD・QUICPayのいずれかとなるので、登録しているカードの対応決済方法を伝えるようにしましょう。
Touch IDを使った支払い方法
- 手順1レジにSuica・iD・QUICPay・Apple Payいずれかの決済マークがあるか確認する
- 手順2店員に支払い方法を伝える(Suica・iD・QUICPay)
- 手順3店員がレジ準備完了後にTouch IDに指を乗せたままデバイスをリーダーにかざす
- 手順4画面に「完了」が表示され、決済音が鳴ったら離す
Face IDを使った支払い方法
- 手順1レジにSuica・iD・QUICPay・Apple Payいずれかの決済マークがあるか確認する
- 手順2店員に支払い方法を伝える(Suica・iD・QUICPay)
- 手順3iPhoneのサイドボタンをダブルクリック
- 手順4スクリーンを見て認証を解除する
- 手順5店員がレジ準備完了後にデバイスをリーダーにかざす
- 手順6画面に「完了」が表示され、決済音が鳴ったら離す
Apple Payの設定方法
Apple Payに決済方法を設定する方法は簡単です。いくつかパターンがあるので、それぞれ解説していきます。
iPhoneやiPadに決済方法を設定する(Walletアプリ)
まずはiPhone内のWalletアプリから決済情報を設定する方法です。
- 手順1Walletアプリを開き「カードを追加」をタップ
- 手順2「クレジットカード/プリペイドカード」or「Suica」を選択
- 手順3カードをスキャンする(うまくいかない場合は手入力)
- 手順4スキャンできなかった残りのカード情報を入力
- 手順5Apple Pay特約を確認し、同意する
- 手順6「次へ」をタップ
- 手順7カードの認証方法を選択
- 手順8選択した認証方法の手順に沿って認証を行う
- 手順9「完了」をタップして終了
iPhoneやiPadに決済方法を設定する(決済方法のアプリ)
クレジットカードなどの登録は、クレジットカードのアプリからでもApple Payに登録が可能です。楽天カードを例に解説していきます。
- 手順1楽天カードアプリを開き「Apple Payをはじめる」をタップ
- 手順2「Payを設定」をタップ
- 手順3ワンタイムパスワードを送信
- 手順4認証キーを入力
- 手順5楽天カードのセキュリティコードを入力
- 手順6カード情報を確認し、問題なければ「次へ」をタップ
- 手順7Apple Pay利用規約を確認し、同意する
- 手順8「完了」をタップして終了
Apple Watchに決済方法を設定する
Apple WatchでApple Payを利用できるように設定するためには、iPhoneでの操作が必要です。
- 手順1iPhoneでApple Watchアプリを開く
- 手順2「マイウォッチ」→「WalletとApple Pay」をタップ
- 手順3「カードを追加」をタップし、「続ける」をタップ※既にカード情報をWalletアプリに登録している場合は、そのカード横の「追加」をタップし、セキュリティコードを入力し、7へ
- 手順4「カードの種類」を選択
- 手順5カードをスキャンする(うまくいかない場合は手入力)
- 手順6スキャンできなかった残りのカード情報を入力
- 手順7Apple Pay特約を確認し、同意する
- 手順8「次へ」をタップして終了
Apple Payキャンペーン
最後にApple Payを使うとお得になるキャンペーンをご紹介します。
今ならJCBカードのApple Pay決済で20%キャッシュバック
JCBカードをApple PayもしくはGoogle Payに登録しお店で利用すると、支払い金額の20%がキャッシュバックされるキャンペーンです。
キャッシュバック上限は10,000円となっているので、最大50,000円分のお買い物が20%還元の対象となります。
1人で複数枚のJCBカードを所有している方、家族カードの方もそれぞれキャンペーン対象となりますので活用しましょう。
キャンペーン名 | JCBでスマホ決済!全員に20%キャッシュバックキャンペーン! |
---|---|
キャンペーン期間 | 2019年8月16日(金)〜2019年12月15日(日) |
適用条件 | キャンペーンエントリー後に対象のJCBカードが登録されたApple PayもしくはGoogle Payで支払い |
特典内容 | 利用合計金額の20%をキャッシュバック(最大10,000円まで) |
主な対象カード | JCB CARD W・JCB一般カード・JCBゴールド・JCBプラチナ・JCB CRAD R・ANA JCB・ソラチカカード・リクルートカード・JCBデビットなど |
対象店舗 | 全国のQUICPay加盟店 |
キャンペーンのポイント | ・複数枚のJCBカードを持っている場合はそれぞれがキャンペーン対象 ・家族カードも個別に対象になる ・還元は3月利用分からマイナス。3月に利用がない場合は振込 ・リボなどの各種手数料やキャッシング利用分は対象外 |
- WEB入会&18歳〜39歳限定のJCBカード
- Amazonやセブンイレブン等の優待店舗が充実
- スターバックスカードのオンラインチャージはポイント10倍
- ETCカードの発行手数料&年会費無料
- 最高2,000万円補償の海外旅行傷害保険が利用付帯
- 女性におすすめのJCB CARD W plus Lも用意
三井住友カードはApple Payを新規設定&利用で2,000円分がタダ
三井住友カードをApple Pay/Google PayのiDに新規設定するだけで、Apple Pay/Google PayのiD利用2,000円分がタダになるキャンペーンです。
新規入会者なら他キャンペーンと合わせて16,000円分のキャッシュバックが受けられます。
キャンペーン名 | Apple Payまたは Google Pay™ のiDを新規設定で2,000円分のお支払いがタダ! |
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キャンペーン期間 | 2019年10月1日(火)~2020年2月29日(土) |
適用条件 | 期間中、三井住友カードにご入会いただきApple Payまたは Google Pay のiDを新規設定およびエントリーされた方 |
特典内容 | Apple Payまたは Google Pay のiDご利用代金2,000円分を上限として「iDバリュー」で値引き |
値引きはApple Pay新規設定およびエントリー後、約3ヵ月間有効
- マクドナルド、セブンイレブン、ファミマ、ローソンはポイント5倍
- 対象店舗一覧からポイント2倍で両手できる適用店舗を3つ選べる
- ETCカード年会費は実質無料(初年度無料、年1回以上の利用で翌年無料)
- 最短翌営業日のスピード発行
- 2枚持ち(デュアル発行)が可能
- ICチップと選べる顔写真付きカード発行で不正利用をWブロック
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