転職をする際に業界が異なればそれ相応の対応が必要になってきます。
今回は保育士からアパレルへの転職に焦点を当てて見ていきましょう。
違う業界への転職準備をするにはまず転職目的を明確にしなくてはなりません。
そして保育士とアパレルの共通点や異なる点を整理して、経験やスキルをどう活かせるのか具体的に洗い出します。
それでは保育士からアパレル業界への転職はどのようなものなのか、そして後悔のない転職をするには何を考えればいいのか、詳しく調べていきましょう。
目次
保育士からアパレル業界へ転職したい理由
まず、保育士からアパレル業界への転職を考える理由を明確にしてみましょう。
保育士でも違う園への転職を考えたり、幼稚園への転職を考えるケースは珍しくありませんが、アパレルとなるとガラリと業界が変わりますよね。
保育士は転職が珍しくない職業とはいえ、一時の気持ちで転職をすることは大きなリスクを伴います。
いくつか考えられるパターンをあげますので、自分の転職を決意した理由は何なのかはっきりさせておきましょう。
昔からの憧れが捨てきれない
縁あって保育士として働いていても、就職活動の時に保育士一本で就職活動をしていたとは限りませんよね。
他の仕事にも興味はあったけれど、最終的に保育士を選んだという人もいるでしょう。
そうした仕事の一つがアパレルで、どうしても悔いが残って再挑戦したいと思うパターンも考えられます。
アパレルは今しかできない仕事だから
アパレルへの興味が強く、特に店頭販売をやりたければ年齢もネックになってきます。
ショップやブランドにもよりますが、基本的には若い年代が活躍するのでアパレルをやりたい場合は早めの転職活動が求められるでしょう。
いずれまた保育士として働く可能性はあっても、今しかできないアパレルに転職をしたいと思うのであれば、理由としては十分です。
保育士の給与や待遇の悪さが辛い
保育士という職業から抜け出したい気持ちから転職を考えるのも不思議ではありません。
小さな子供たちと触れ合える仕事にやりがいも多い反面、残業、持ち帰りの仕事が多かったり、仕事の割に安月給であることが理由で他の園に転職する保育士も多いです。
しかし、保育業界は全体的に保育士が不足しているので、いっそのこと業界を変えてみるのも一つの選択肢となるでしょう。
保育士とアパレル業界の仕事は何が違う?
それでは保育士からアパレルへ転職するために二つの仕事を徹底的に比較していきます。
アパレル業界は華やかな業界なので憧れるのも納得ですが、保育士とは何が違うのかを理解していなければ、こんなはずではなかったと後悔することにもなりかねません。
仕事の目的が異なる
根本的なところですが、保育士とアパレルとでは仕事の目的が全く異なります。
保育士が向き合う対象は園児、保護者で長い付き合いになりますが、アパレルはほとんどの場合が同じくらいの年代でその場限りの付き合いです。
保育士は園児に対してある方針のもとで保育することを目的としますが、アパレルは服を売ることに目的がおかれ、人間づきあいそのものに仕事の目的があるわけではありません。
給与や待遇面における違い
給与は一概には言えませんが、保育士は持ち帰りの仕事が多いので、出勤時間が給与に換算されるところであればアパレルの方が割りがいいとも言えます。
転職の理由に給与や待遇を考える人は少なくありません。
しかし給与面だけで考えるとアパレルに転職して劇的に収入が増える可能性は低いでしょう。
待遇は業界としては一概に言えませんが、保育士をしていて不満に思ったことが例えば残業、女社会ゆえの人間関係などであれば、アパレルでも同じ不満を抱えてしまう可能性があるのでじっくり考えてくださいね。
子供相手か大人相手か
向き合う対象が子供か大人か、というのはそれぞれ異なる大変さがあります。
保育士はひとりで何人もの子供をみるので、思い通りにならないことが多く、また、予想のつかない行動をとったり、意地の焼ける態度をとられることもあるでしょう。
大人の対応には子供の対応のような大変さはありませんが、クレームを言われたり、気遣ったり、別の大変さがあり、子供と接するときに得られる愛しさなどはほとんどありません。
保育士とアパレル業界の共通点
保育士とアパレルは全く違う仕事ですが、実は共通するところも多くあるんですよ。
転職するときに共通するところを把握していれば就職したときに馴染みやすく、また、活かせるスキルもあってアピールポイントとできるでしょう。
職場に女性が多い
保育士もアパレルも女性が多い環境です。
女社会の人間関係に悩む人もいますが、女性が多い職場の方が肌に合うのであれば保育士からアパレル業界への転職で人間関係の構築もスムーズにいきそうですよね。
シフト制の勤務体系
一般企業と違って保育士やアパレルはシフト制をとっていることがほとんどです。
土日休みの保育園もありますが、アパレルで土日休みというのは珍しいのでシフトのことは考慮する必要があります。
ただし、人と予定を合わせにくかったりイベントに働く可能性はありますが、平日など人のいない時に休みとなるメリットもありますよ。
対人スキルが活かせる
保育士は子供、保護者と長く深くつきあう職業です。
コミュニケーション能力は長けた人がほとんどでしょう。
そうした経験はアパレル業界に転職しても使えます。
大人を相手にしますが、保護者の対応をしてきた保育士であればアパレル業界へ行ってもすぐに順応できるはずです。
子供服アパレルなら共通点が多い
もし子供服ブランドを扱うところでアパレルをしたいのであれば、より保育士としてのスキルを活かすことができます。
保護者であれば子供を連れてくることが多いでしょうし、立場は違えど対応する対象が親や小さな子供になるので、基本的な意識は変わらないはずです。
保育士からアパレル業界に転職するには?
最後に、保育士からアパレル業界に転職するための具体的なステップを見ていきましょう。
異なるところや共通するところが見えてきたと思いますので、転職での選考にどう活かしていくのかをつめていきます。
なぜアパレル業界で働きたいのかを整理する
転職において志望動機は重要です。
選考に通るだけではなく、自分のなかで働く目的を明確化するためにも保育士からアパレルに転職する理由ははっきりと言葉にできるようにしておきましょう。
保育士経験をアパレルに活かす工夫を
転職をするうえで違う業界に転職するのは何も珍しいことではありませんが、今までの経験をどのように活かせるか伝える工夫をしなくてはなりません。
例えばコミュニケーションスキル、体力、その他人間関係をうまく築くことができるなど、自分の長所も合わせて考えてみてくださいね。
大人相手のビジネスマナーを磨く
保育士がいくら対人スキルに優れているといっても、アパレルほど大人と接するわけではありませんから、大人を対象としたビジネスマナーは別途心得ておかねばなりません。
特に面接などではチェックされやすいので、転職活動をしながら磨いていってくださいね。
アパレルに強い転職エージェントを利用する
保育士から未経験のアパレル業界に転職する場合は、ひとりでは何かと不安なところも多いかと思います。
転職を決めたら転職エージェントを利用する人も多いですが、ただ大手という理由でエージェントを選ばずに、アパレル分野を得意としているエージェントを探すのもおすすめです。
求人数を豊富に扱っているだけでなく、対策も専門家の意見のもとで行うことができるので、効率よく転職を進めることができますよ。
保育士からアパレル業界への転職を成功させよう!
保育士からアパレルへの転職は業界も違い、環境の差異がメリットになるところ、デメリットになるところも個人によって違います。
まずは転職の目的とじっくり向き合い、アパレルへの転職が自分に何をもたらすのか目途をつけたうえで行動をしていきましょう。
それが良い転職につながるのであれば自然と選考も進むはずです。
保育士からアパレルへの転職を成功させるためには、今できる準備を入念に行ってくださいね。
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