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全貌とは?の意味と使い方を解説

全貌
「全貌」という言葉をご存知でしょうか。
普段の生活で使う機会は少ないかと思いますが、テレビ、特に何らかの事件を取り扱う番組のナレーションでは、そこそこの頻度で聞く言葉です。
ここでは「全貌」という言葉について、意味、正しい使い方や間違った使い方、例文、英語や中国語での表し方、熟語などを、順々に紹介していきます。

全貌の読み方

まず最初に、「全貌」の読み方を説明します。「全貌」は「ぜんぼう」と読み、「全」は訓読みで「まった(く)」や「まっと(う)」、「すべ(て)」と読みます。
「貌」は訓読みで「かたち」、「かお」と読み、「ぼう」以外の音読みでは、「もう」、「ばく」、「まく」とも読みます。
成り立ちについて、「全」は建物の出入り口と工具の象形であり、物を集める意味合いです。そこから派生して、「すべ(て)」になりました。
「貌」は左が獣、右が人間を表し、形や有様を意味する、「かたち」になりました。

全貌の意味について

次に「全貌」の意味を説明していきます。「全貌」とは、何らかの物事に対する、全体の形や有様です。
「貌」は「かお」とも読みますが、上述の通り、姿や有様という意味での「かお」です。人の頭部や性格的な「顔」とは、似ていますが使い方が異なります。
「顔」は主に生き物や、生き物を模した対象の部位、あるいは性格的、立場的な「面」に使いますが、「貌」は物事の「面」などに使います。つまり「全貌」とは「すべ(て)」の「貌」であり、物事の全体像、全面という意味合いです。

全貌の正しい使い方

次に「全貌」の正しい使い方を説明します。「全貌」は何らかの物事に対し、全体の形や有様を示す言葉なので、その物事の定義が大切になります。
たとえば刑事ドラマなどでは有り勝ちな台詞ですが、「〇〇事件の全貌」という使い方は正しいです。これは「〇〇事件」という物事に対する、形や有様の全て、という意味になります。他には「これから〇〇の全貌を解き明かす」という風に使います。これは「〇〇」という何らかの物事に対し、これから全ての形や有様を解き明かす、という意味になり、正しい使い方です。

全貌の間違った使い方

次に「全貌」の間違った使い方を説明します。主に物事が定義されていない場合や、全体ではない場合、使うのは間違いになります。
たとえば何の前提もなしに、「全貌を知りたい」と使うのは間違いです。どんな物事に対して言っているのか不明なので、意味が伝わりません。
「物事の一面的な全貌を解いた」と使うのも間違いです。「一面的」では「全て」と矛盾するので、一面を解いたのか、全貌を解いたのか、伝わらなくなります。あくまでも特定の物事に対し、全体でなくてはならないので、そこに注意しましょう。

全貌を使った例文

次に「全貌」という言葉を使い、例文を会話形式で紹介し、解説します。
「全貌」は警察や研究者など、特定の職業でない限り、生活しているうえで、使う機会が少ない言葉です。一方で概念としては馴染み深いので、しっかりと使い方を理解し、使える状況で適切に使えば、情報を伝達する際など、よりスムーズに物事が運ぶ場合もあるでしょう。

全貌の使い方【例文その①】

一つ目の例文は、友人同士の会話です。

「この小説は私のお勧めです。読んだことはありますか?」
「いいえ、ありません」
「お貸しするので、よろしければどうぞ。主人公は一見すると普通の会社員なのですが、実は産業スパイです。序盤でヒロインと結ばれますが、中盤で仲を引き裂かれます。しかしラストでは再び結ばれるので、安心してください」
「読む前に、全貌を明かさないでください」

この場合の「全貌」は、「小説のネタの全て」になり、「ネタバレしないでください」とも言い換えられます。

全貌の使い方【例文その②】

二つ目の例文は、大学生同士の会話です。

「今回のグループでのレポートは、どんな内容にしましょうか?」
「教授に言われたテーマは、海外の料理でしたね。意見はありますか?」
「イギリスの料理の歴史については、如何でしょう?」
「賛成です。では見出しは『イギリスの料理の歴史、その全貌を解き明かす』と書きましょう」

この場合は「謎を解く」のニュアンスに近く、「イギリスの料理の歴史という物事に対して、全ての形や有様を解き明かしましょう」という主旨になります。

全貌は英語でなんて言うの?

「全貌」を表す英語には、「full view」や「whole aspect」などがあります。
「full view」については、「full」は「全部」や「充分」などの意味があり、「view」は「見ること」や「眺め」などの意味です。なので「full view」は「全てを見ること」になりますが、こちらは「目で見る」ときに使うので、「全貌」の概念には内包されていますが、相応しくありません。
「whole aspect」の方は「全体像」や「全局」の意味を持つので、日本語の「全貌」には、こちらが近いです。

全貌は中国語でなんて言うの?

「全貌」を表す中国語には、「整个画面」などがあります。
「整个」は「丸ごと」や「全体」という意味であり、中国語での「画面」には、テレビや映画におけるシーン、という意味があります。なので「整个画面」とは「(映画などの)全体のシーン」になり、日本語での「映画の全貌」と近いニュアンスです。
他には「全貌」をそのまま使い、中国語における助詞の「的」をつけ、「〇〇的全貌」とも表します。ちなみに日本語での「画面」の概念は、中国語で「屏幕」と表し、こちらはテレビの画面など、機械を表します。

全貌の類義語や関連語は?

「全貌」の類義語や関連語には、「全体」、「全面」、「構図」、「全容」などがあります。何かしらに対して、全てを意味する部分は共通しています。
「全貌」と「全容」は意味がほぼ同じで、非常に使い分けが難しい言葉ですが、強いて使い分けるのなら、「人格の全貌」とは使っても、「人格の全容」とは使いません。「貌」は「かお」とも読むので、その物事に人間的な面が関わる場合、「全貌」の方を使うのが相応しいでしょう。「構図」に関しては「図の構成」になり、こちらは「全体像」に近いです。

全貌の対義語は?

「全貌」の対義語は、「一斑(いっぱん)」になります。「一斑」とは、全体から見た物事の一部分、という意味です。
「斑」は「まだら」とも読むので、「一斑」は「(豹の皮の)まだらの一つ」の意味も持っています。「全体」に対しての「一部」と考えれば、より分かりやすいでしょう。
「一斑」を使った四文字熟語に、「全豹一斑」という言葉があり、これは「一部だけを見て、全体を批評すること」という意味です。見識の狭さを例えています。

全貌を使った熟語や慣用句、ことわざはある?

全貌」の熟語には、「全貌的」という言葉があります。「的(てき)」は何らかの言葉と組み合わせることで、「そのようなもの、それに関係する」という意味になります。
なので「全貌的」は「全貌のようなもの」となり、ハッキリ「全貌」とは使えない場合でも、「全貌的」なら使える場合もあります。
「〇〇の全貌を書く」では「〇〇の全ての形や有様を書く」になりますが、「〇〇の全貌的な内容を書く」では、「厳密に全てではないが、〇〇の全てのような内容を書く」になります。

全貌にまつわるサイト

「全貌」に関わるサイトを、二つほど紹介していきます。「全貌」という言葉を調べると、何かの「全貌」を解き明かすサイトや、事件について書かれているサイトが多く見られます。

https://www.disney.co.jp/movie/zootopia/about.html

https://matome.naver.jp/odai/2134984943844384601

一つ目はディズニー映画、『ズートピア』のサイトです。フィクションではありますが、この映画は動物たちが暮らす街の「全貌」が、面白く描かれています。ディスニー映画だけあってクオリティが高く、映画が好きな方にお勧めです。

二つ目のサイトには、駅で巻き起こった面白い事件がまとめてあります。一面的には意味不明な事件でも、その「全貌」を知れば、見方が変わる場合もあります。空いた時間に、娯楽的な読み物として、如何でしょうか。

全貌の意味や使い方についてのまとめ

「全貌」とは何らかの物事の、全体の形や有様を示します。その物事が定義されていない場合や、形や有様が一部だけの場合に使うのは、間違いになります。
「全容」とはほぼ同じ意味であり、使い分けが難しい言葉ですが、その物事に何が関わるのか、どこが重要で、どこに重点を置くべきかを分析すれば、適切に使い分けられるでしょう。

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